少年時代

#長い冬が窓を閉じるまでにはもう少し。

いえ、ちょっと前の話なんですけどね。VMAXでおしゃれ喫茶店へ寄ることがありまして。

 


※お洒落喫茶店のイメージ図

 

オープン時刻のちょい前に到着したら、なんと入り口前に行列ができている。

「うひ~、こんな人気店だったのかよ!」とか「おっさんがバイクで乗り付ける店じゃなかったか!」」とかボヤきながら駐車場へVMAX停めてヘルメットを脱いで。

 

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で、ふと気づくと、行列の中から5~6歳の男の子がじっとこちらを見ている。

横にいたのはお祖母さんかな?その人と握っていた手を放してとことこ寄ってきて、しゃがんでVMAXを見始めた。

「熱いから気を付けるんだよ」とだけ声を掛けて、俺は列に並んだんですけどね。

その日、自宅へ戻ってからふとその事を思い出しまして。

ああ、あの子にもう少しかまってあげても良かったかなと。

凄いキラキラした目でVMAX見てましたからね。

 

何かを好きになるきっかけってのは、ほんのちょっとした事だったりするものです。

ちらっと見かけた景色とか、何気ない体験とか。

それで興味がわいて趣味になったり、場合によっては職業になったりする。

もしかして今日はあの子がバイク大好きになる機会だったんじゃぁ?なんて考えてしまいました。

「考えてみりゃぁ、俺も似たような事あったものな」

 

横に保護者もいたわけだし、話するなり、跨らせてあげるくらいのことしてあげれば良かったかな?

それで将来ライダーが一人増えてくれて、「昔大きなバイクを見たのがきっかけで」なんて話になったら、こんな嬉しい事はないですからねぇ。

 

「ま、隣に居たのが美人のママさんだったら話は違ってたかもだよな!」
#台無し

 

 

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