……とか、また大上段に構えてみたんですけどね。
これは先に本館に書いた「なぜセローを手軽なショップ売却にしなかったのか?」に繋がる話といえないこともないんですけれど。
今更ではあるんですが、全盛期の何分の一(だか何十分の一だか)に縮小してしまった日本のバイク市場。
ユーザー側としても活性化してほしいのは間違いなくて、その為にはバイクメーカーやショップに頑張ってもらうしかない。だから俺も大いに応援したいところ。
特に多くのシェアを占める(であろう)中古バイクに関してはショップ頼りになるわけで。
だから中古屋さんにはがっちり儲けてもらいたい……んではあるんですけどね。
消費者側から見た場合、実店舗のある中古車屋さんで買うメリットとしては、
「買う時実車が見られる・集まっている」と
「買ったあと面倒見てくれる、保証してくれる」になるでしょう。
特に2つ目はショップならではの特典のはず。
何かあったら直してくれる・交換してくれる。
これがとても安心できるのは間違いない。
でね、俺が気にするのは「何かないと」直してくれないのか?って事なんです。
もしくは「何もないようにしてから売ってください」かな。
利益を出すために仕入れ値に相応の額をプラスして販売する。これはまったくをもって正当な話で、誰にも文句を言われる筋合いはない。
でも、だからこそ付加価値を付けてほしいんですよ。
「うちの店で『保証』付けてるのは、ちゃんと見て・確認して・整備して、OKになってるからなんだよ」にしてほしいんですよ。
仕入れるバイクは値段も程度もバラバラでしょう。
そのまま店に出せるものも、相応の時間・金額をかけないと走れるようにならないものもあるでしょう。
でも、両方ともちゃんと見て、必要な整備をして、納得できる程度にしてから売ってほしい。
素人が気付かない細かい点までプロの目で確認しておいてほしい。
それこそ、最低限1年くらいは快適に走れる・消耗品の交換さえ不要!くらいのレベルにまでね。
「現状販売」って言葉があって、これは修理もしないし保証もしないってこと。
それが判ってる人が買うって前提はありますが、例えばセロー225の「整備済み保証付き30万円」と「現状販売10万円」があれば、よく知らない人程後者に目が行ってしまうはずです。
「安いしとりあえずは動くから」って買ってすぐ壊れて保証なし。
まぁ買った側の自業自得ではあるんですが、バイク業界全体としては良い話ではないはずです。
だから個人的にはちゃんとしたお店には「現状販売」はして欲しくはないですね、少なくとも公にはですけど。
現状でなくても、「車両は洗車のみで右から左、売った後壊れたって言われたらそこだけ保証(交換)する」なんてのもあるとかないとか。
利益は出るだろうし、一部顧客からは「壊れたけどすぐ直してくれた!」って喜ばれるかもなんですが、俺なんかは「いや、それはあらかじめ見ておいてよ」って考えてしまうわけです。
だってこれじゃ素人の個人販売と変わらないもの。
通常、ユーザーはバイクを修理したりしません。
壊れたらバイク屋にお願いするしかないし、修理費が高かったら手放すしかない。
そして手放したバイクはプロであるバイク屋さんがきちんと直して売ってくれないと、市場から「程度のいい中古バイク」がどんどん無くなっていっちゃうんですよね。
二輪メーカーからすれば「新車が売れないと!」でしょうけれど、業界全体としては中古車市場の拡大ってのがユーザー数拡大の意味でも重要な気がします。
繰り返しになりますが、お店が利益出すのに価格を上乗せするのに文句はなし。
でも、ちゃんと実店舗と整備士を抱えているんだったら、仕入れたオンボロバイク(まぁオンボロじゃなくてもいいですが)をがっちり整備して「うちのはちょい高いけど間違いなく快適に走れるよ!1年先まで交換する部品はないよ!」くらいの感じで売って欲しいなあと。「保証は付いてるけど使わなくて済むよ!」と自信をもって言ってほしいなと。
そんなバイク屋さんが増えるといいなぁ。
もちろんもうあるんでしょうけど、もっともっとねぇ。
※出先で発見したとても判りやすい消火栓。
【撮ったはいいが使い道の無い画像をなんとかしよう】(久しぶり)
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