キャリアの積載重量のマニュアル記載が建前的な件

※「翔んで折れた」とか「お前はまだ本当の積載重量を知らない」というタイトルも考えました(をい)

 

この前(というか一昨日)本館サイトに「デカいキャリアは正義!」って書いたんですけどね。

お気楽ロングツーリング仕様たる為に、記|SEROW(セロー)225 メンテナンス編

俺はオフ車の実用性は機能美と考えているので、大きいキャリアを格好悪いと思う事は無く。
うちのキャリアも先のとおり遠慮なく拡大・延長しています。

 

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で、一般的な市販のキャリア。

取扱説明書見ると耐荷重が5kgとか10kgだったりする。

四角四面に考えると「箱を積むこと考えたら他に何も乗せられないじゃん!」

でもこれはあくまでも建前の話。実際にどうかはご存知のとおり。

 

ところがね、いるらしいんだ。四角四面な人たちが。

「5kgしか乗せられないキャリアなんて意味がない!」「それに価格付けて売るなんて!」

まぁ本当にそう考えてるのか、あえてそうとらえて騒ぎたいだけなのかは判りませんが。

 

キャリアってのは荷物の積み方で耐荷重が大きく変わるわけです。

どかんと全部載せるのか、シートと半分半分にできるのか。

先っぽに積むのか、内側に寄せるのか。

もちろん走り方にも左右される。

大型クルーザーでしずしずと走るのか、オフロードをぽんぽん飛びながら進むのか。

そして例えキャリア本体が頑丈この上なかったとしても、それを支えるシートレールなりサブフレームなりが耐えてくれるかどうかは判らない。

そう考えたら、取扱説明書には最悪の状況を想定して書くしかないじゃないですか。

だって「50kgまで大丈夫!」って書いてあるからと、キャリアの先端に子供が遊んでぶら下がってシートレールごと曲がったら、「不良品だ!弁償しろ!」って騒ぐ人いるでしょ?

 

またまた余談なんですが、初代のスズキGSX1300R隼。
俺の乗ってた’99式はシートレールがアルミ製。これが’00だか’01かから鉄製に変わったんですね。

理由は嘘か本当か、海外で体重3桁kgの人がタンデムライドでウイリー・着地を繰り返して曲がった例が1件あったから。

メーカーってのはここまで安全に振らないといけないわけです。
#でもこれを知っても「曲がっちゃうなんてメーカーが悪い!」とか言う人いそうだよな……

 

全部が全部とは言いませんが、品物を便利に使おうとするなら、ある程度の自己判断(&自己責任)が必要です。

そしてそれができないなら、例え四角四面であろうとも取扱説明書に従うしかないし、従えないなら買うべきじゃない。

この手の自己判断、しない・できない人が増えてるんじゃないですかね。

理由は、何かあった時に「俺は悪くない、だって書いてあるじゃん」って言いたいから。

だからマニュアルに書くことがどんどん増えていく。内容が稚拙になっていく。
何しろ書いてあることじゃなく「書いてなかったから」を理由にしたりもしますからね。

#猫を電子レンジにとか、マクドナルドのコーヒーで火傷とか、覚えてる人いるかな?

 

キャリアの話に戻りますが、「ちゃんとしたメーカーの品を」「しっかり取り付けて」「普通に積んで」「普通に走るなら」「普通は」大丈夫。

そして「ちゃんと・しっかり・普通って何?」は自分で考えてみる。

またあえてそれを破るのもあり。

「今回は重すぎるかな?」と思ったら走りを控える。

それでも曲がってしまったら自己責任と泣く。

これだけでモノの選び方・使い方の幅は大きく広がると思うんですよ。

 

この先、ご時世的に世の中のマニュアルの類が薄くなる(←比喩)可能性は薄いと思いますが、せめてこれ以上厚くはしたくないものです。

項目が多くなるほど、本当に重要なところを見逃しがちになりますからね。

※以上自戒を混めて

 


※先代V-Maxに付けてたキャリアは便利だったよなぁ。これもシートと共用して積むことができたし。

 

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