※昔懐かしいパーツの話でなくてすいません…とあらかじめお断りしておきます。(謎)
でまぁ、あとでサイトにまとめようかとも思ってるタイヤの空気圧の話なんですけどね。
ご存知のとおり、タイヤに入ってる空気って結構な割合で減るんですよ。
特に今頃のように寒くなる時は要注意です。抜ける分に加えて温度の影響で容量(圧)が減りますから。
俺は冬は月2~3回しか乗れないので、ほぼ毎回測っています。
あ、もちろん走り出す前のタイヤが冷えている時ですよ、測定するのはね。
最近はチッソを入れる機会も増えて減り難くなっているとは言われてますが、これは気休め程度かも。
チッソに関して俺は「悪影響は無いから機会があれば」くらいに考えてます。
「軽い」だの「腐食に強い」だのの能書きには期待していないというか、そもそもこれまで実感したことがないわけでして。
エアに関してはチッソかどうかより「乾燥してるかどうか」(温度変化が小さい)の方が重要かな?と思ってます。
ま、その点ではボンベから補充するチッソは安心できるんですけどね。
閑話休題。
んで、タイヤ(というか車両)には、指定空気圧ってのがあります。
それを守っていれば万事安全で間違いなし。
でも世の中ではまことしやかに「指定空気圧より若干低くしておくと良い事がある」とか言われてるんですね。
クローズドコース走行とかドラッグレースとかの特殊な環境を除き、一般道で一般人があれこれ楽しむ時にと考えると、俺もこの「若干低く」ってのは有効なように思ってます。
ぶっちゃけて言うと、グリップが良いような「気がする」
空気圧が低いとたわみ量が増えるので接地面積が増えるから…とかいう理屈はさておき、実際に乗って走ってなんとなく安心できるわけです。
特にフロントは顕著。適度な重みが安心感を増すわけでして。
対して指定圧きっちりまで上げると、ハンドルが軽く感じてなんとなく落ち着かない。
これは、リアなら多少滑ってもなんとかなるけどフロントは…って潜在意識も影響してるかもしれませんね。
メーカーが設計して入念にチェックした指定空気圧で悪いことがあるはずないんですが、「俺が俺のバイクに乗って」そう感じちゃうんだから仕方が無いわけです。
実は、これにはタイヤの状況も関係したりします。
例えば新品タイヤだと、指定空気圧でも先のような不安(までは言いませんが)は感じないんです。
むしろ軽いハンドルと軽い倒しこみが心地良い。
乗り心地だって素敵でギャップ通過もショックなし。
つまり低い空気圧だと安心ってのは、ゴムが減った分を空気圧で誤魔化してるのかも。
とはいえこの「ゴムが減った状況」ってのは、俺のようなスリップサインぎりぎりまで(但しセンター部のみ)タイヤを使う人間にとっては、尤も長くお付き合いする状況なんですよね(笑)
さて、んじゃ単にエア圧を減らせばいいかというと、やりすぎるとこちらの方が悪影響が多く出る。
重い・曲がらない・燃費が悪い・タイヤが減る・パンクしやすい・etcetc
だからどの辺りにするかが悩みどころ。
で、「んじゃお前はいくつに設定してるんだよ!」ってことになるんですけれど。
答えは「気分で変えてます!」(をい)
でもこれは本当です。状況に応じて変えてます。
大まかに言うと。
・タイヤが新品だったら比較的高め。新品交換時にタイヤ屋さんでは指定圧を入れてくれるのでそのまま使うこと多し。
・夏は低め。これは先のとおり山でフロントから逝っちゃいたくない用の精神的安心料。
・冬は高め。山には行かないし、モコモコウエア・グローブなのでハンドル重くしたくないし。
国内仕様VMAX1700の指定空気圧は、
・フロント:2.5kgf/cm2
・リア:2.9kgf/cm2
※以下単位略、そしてkPaには未だ馴染めない俺。
但し「高速走行時のフロントは2.9」これは輸出仕様の指定圧と同じだったはず。
なので前後2.9というのが、国内仕様改であるうちのVMAXの指定圧なのかなと勝手に思ってます。
今現在の俺的「高め」は、F2.5、R2.9、「低め」は、F2.4、R2.6
これをベースにプラスマイナス 1.0 0.1
そして「タイヤで季節で」以外にも、高速道路を使うロングツーリングではとか、真冬で路面がカチンカチンに冷えてる時にはとか、状況に応じて変えてます。
普段あまり意識しませんが、タイヤってのは路面と接してる唯一の場所だけに、ある意味サスペンションなんかより影響が大きいような気がするんですよね。
そして一般道では「速い遅い」より「安全・楽しい」を重要にしたいわけですから。
#実は「測るエアゲージ」が合っているか?も大切なんだよなぁ…
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VMAX1700 空気圧くん

コメント
1990年頃、成○商会/赤男爵が、チェコ・JAWA製のTS350を、スロヴァキア・VELOREX製の352側車とコンビネーションで売ってました。
これのマニュアルでは、指定空気圧が前後1.3で、舗装路をフツーに走るのは難があり、赤男爵のメカニック達が悩んでました。
悪路走破を目指したトライアラー的な設定だったのか、それとも単に1.8の誤植だったのか、いまだに謎のままです。
ねこぢっちさん:
車両がまったく見当もつきませんが(笑)単位が違っていたなんてオチはないんでしょうか?あの頃はまだISOもそんなに騒がれていなかったでしょうし。
#東欧の圧力の旧単位って何だろう?
Ak!rAさんへ:
車輌の画像はこれです。
↓
http://www.motorino.co.jp/vespa/catalog/nari1/jawa.html
指定空気圧の1.3だと、ハンドル切っても前輪タイヤがたわんで車体がロールするだけで、全く曲がりませんでした。
マニュアルは無視して、タイヤ空気圧を、F2.0、R2.5、S1.8、にしたらフツーに走りました。
東欧工業製品のクオリティだから細部の仕上がりはイマイチだし、燃料はオイル:ガソリン=1:40の混合という面倒臭さはありました。
が、チェンジペダルがキックペダルを兼用(押し込んで後上方に回すとキックできる)してたり、オートクラッチ機構(チェンジペダル操作と連動してクラッチワイヤが引かれるので走行中はクラッチ操作が不要)を備えていたり、侮れないメカニズムの車輌でした。
側車付きで御値段60万円と、割安感がハンパなかったのですが、1992年にチェコスロヴァキア連邦が解体したら、パーツ供給が無くなって、車輌の輸入自体も止めになりました。
YAMAHAのRDシリーズはこのJAWAのコピーに端を発しているそうで、両者はエンジン音も排気煙の臭いもそっくり同じでしたよ。
をっとっと。前世紀の話題でした。失礼しました。