アライ・プロシェードシステムはインナーバイザーの夢を見るか

#タイトルは春休み用です(意味不明)
さて、今回の東京モーターサイクルショウでバイク以外で注目していたのがこれ、アライヘルメットのPRO SHADE SYSTEM(プロシェードシステム)
http://www.arai.co.jp/jpn/topics/pv/pv_pss.html

ええ、そりゃもう東京の前の大阪モーターサイクルショー行く人に「詳細聞いてきてぇ~」って頼んだくらい興味津々だったわけでして。

一昨年辺り(かな?)から始ったヘルメットのインナーシールド(インナーバイザー、いわゆるサングラスがシールド内側に下ろせる機能)ブーム。
ヘルメットの新機能としては久々のヒットな気がします。

「いや、だってこれ便利だし何より格好良いもの。俺も欲しいもの。」

OGKやヤマハ、あるいはSHOEIと我先にこの機能を付けた新製品を発表しているなか、沈黙を守っていたのがアライヘルメット。
で、やっと出た(?)のがこのシステムというわけでして。

そして「このシステム」と言いつつ、アライはインナーじゃなくてアウターバイザーを持ってきました。

201404081

俺も知らなかったんですが、インナーシールドタイプってヘルメットのスネル規格通らないんですってね。

サングラス部分を動かそうとすると帽体とインナーの間に隙間を作らないといけないので規格外になってしまうのだとか。

で、それを嫌ったアライ(というか、アライの自主規格の方がスネルより厳しいとか)の回答が、スモーク部分を外側に付け開閉(上下)させるタイプだったってわけです。

さて、それでサンバイザーとしての機能とか空気の整流効果とかそんなメーカー側の能書きはアライのサイトで確認してもらうとして、俺的ユーザー側からするとどうなのか?なんですが。

実物を初めて見た感想を正直に言うと、「アライやっちまったな」

え~っと、格好良くはないです。

これは結構というかかなり重要な点で、インナーバイザーがヒットした理由には間違いなく「見た目格好良い」という要素があるはずなんですね。
その意味でアウターは”今のところ”不利かなと思います。
#見慣れれば、という期待をこめて。

実際に被ると、もちろん機能的には悪くないです。

スモーク部分上げてると確かに「ひさし」風になって見やすいし、下ろすとしっかりスモークでクリア部分との差も気になりません。
もちろん二重になった部分の透明度も問題なし。

これにピンロックシールドを付けると三重になるんですが、多分まったく問題ないでしょう。

201404082_2

気になるのはやっぱり開けて(上げて)いる時の風切り音。
まぁこればっかりは実際に走らないと判らないですね。

実際的な使用方法を考えると、日中は下ろしっぱなしで夜に上げるって事になるでしょう。
#トンネルとかはごく例外
そうすると、ロングツーリングの帰りの高速道路で…って事が多いわけで、風きり音、あるいは風圧(横向いた時に首をもっていかれないか)は重要です。

ま、天下のアライなんでその辺りも考えて&テストしてると思うんですけどね。

※現地でアライの中の人にも聞いたのだけれど「100km/hまででしたら問題ありません」というのが公式見解とか。まぁレース用品じゃないからそれ以上は言えないよなぁ…

デメリットばかり書いてしまいましたが、メリットとしては、今のヘルメットのままシールドだけで換えられる。がありますね。

これはユーザー側としては嬉しいところ。何よりお財布に優しいです。
メーカー的にも、それ専用のヘルメットを作る必要がないというのは大きな利点でしょう。

ともあれ、アライ頭の俺としてはぐずぐず言わず買って試せばいいんですが、残念なことに今被ってるツアークロス(のターミネーター仕様)は出る予定は無いそうです。
※もともと庇はあるでしょ?的な意味で(←中の人情報)

フルフェイスを買い換えるのはまだまだ先だし、買い替えにしても純粋オンロード用買うか微妙なので試せるかどうか。

となると期待はジェットヘル。(中の人には聞き忘れました)
バイザー的機能を売りにするんだったら今後ジェット用が出ても不思議じゃありません。

SZとかMZ用が出るといいですねぇ。

オンロードだけじゃなく、林道兼用で使ってる人(例:俺)にとっては有効な機能だし、走行ペースも高くない(例:俺)から弊害も少ないし、かといってアップタウンみたいなモロひさしタイプはちょっと…と思ってる層(例:俺)にも需要はあるんじゃないかと思うんですけれど。

…さて、とかまぁいろいろ勝手に考えたんですが、もしかするとこのシステム、アライはまだまだ過渡期と考えてるのかもしれません。

機能としては正しい(昼夜で便利)ので今後進化はするでしょう。

となるとこの次には「シールドそのものを電気的にクリア・スモーク切り替えする機能」が控えているはずなんです。
※既にその機能付きシールドが海外で市販されている。

過渡期にスネル規格外のヘルメットを出してこれまで築いてきたブランドをアレするよりは…と割り切った。なんてのはうがちすぎなんでしょうかね?(笑)

※blogじゃなくWEBサイトのコンテンツとしても良かったのだけれど、あちらへは実際に買って試してから書こうかと。(対応品が出れば、だけど)

コメント