バイクが上手いかどうかは、後姿がよく判ると思う。
先日、四輪車に乗り、幹線道路で信号待ちをしていたら、1台のバイクが横に並んできた。
CBR600RR。センター出しマフラーのレプソルカラー。
「珍しいバイクだな…」としげしげと眺めさせてもらっていた。
前方の信号が青に変わり、するりと発進していくCBR。
上手い。
低いハンドルにも関わらず、上半身にまったく力が入っていないのが後ろで見ていて判る。
身構えるでなく、それでいてリラックスしすぎていないライディングフォーム。
スムーズな加速はCVTのように滑らかで、シフトアップ時にも車体や上半身、ヘルメットさえ微動だにしない。
それでいてかなりの加速をしていくのだ。
周囲の車両との間の取り方、追い越しの見切り等も、後ろから見ていてまったく不安感が無い。
赤信号で停車する時も、ブレもなくぴたりと車体が止まる。
サスペンションの上下動が少ないのは、ブレーキを微妙に調整しているのだろう。
そして、車体が完全に停止した後、すっと出る左足。
ホント上手いなぁ、この人。
見ていて感心するほど上手な人を久しぶりに見た。
走り去るCBRを見ながら思う。
峠で速いとか、300km/hで走るとかとはまったく関係ない意味での上手さ。
俺もあんな風にバイクを操れるようになりたいものだ。
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後姿
