初乗り

「ぐはっ、寝過ごした…」
 慌てて出発の準備を始める。
 オーバーパンツの中のGパンはいいとして、冬ジャケットの下のインナーは、フリースをどう組み合わせようか…
 今日は2005年初のツーリング。
 とはいっても、いつぞや同様西伊豆で行われる新年会へバイクで行くだけなので、ツーリングというよりは「初乗り」という方が正解だろう。
 天気は快晴、気温は低いが初乗りにはもってこいの天候である。
 これだけは昨夜準備しておいたキャンプ用リアバックをえんやこらと抱えてガレージへ。
 バイクは隼。今日は久しぶりにお手製リアキャリア&リアバッグの組み合わせで行くとしよう。
 アイドリング中の隼をそろそろと押して大通りへ。
 正月から大汗かいて除雪したおかげで自宅前の道路は乾いているのだが、その先の路地が未だアイスバーン状態なのだ。こんなところで転んでご近所の人気者になるわけにはいかないので慎重に慎重に。
 大通りでほぅと一息つき、軽く屈伸運動の後、出発する。
 低い気温のせいでシールドが曇る。しばらくの間は少しだけあけて走るとしよう。ああ、鼻水が鼻水が…
 北関東自動車道から東北道。時間のせいか交通量は少ないが少々横風が強い。
 久しぶりの高速道路走行に少々ペースを上げると、前からの風圧も強くなる。尤もカウルのおかげでV-Maxに比べれば嘘のように穏やかではあるのだが。
 バーハンのお気楽ポジションも、寒さを和らげる一要因になっているのは間違いないだろう。
 蓮田SAでコーヒー休憩の後、首都高速へ。
 4月からタンデム可能になる自動車専用道路の中で、環状線(+α)をタンデム不可にした首都高速道路公団の器量の狭さを毒づきながら、川口線、環状C1と乗り継いで東名高速へ乗り入れる。
 本当は早起きして東伊豆回りで…とかなんとか考えていたのだが、寝坊したのでいつもどおり沼津経由にしよう。
 ところどころ混雑していた東名高速だが、バイクで走るのにはなんの問題もない。
 6速5000?6000rpmで快調に走る。
 V-Maxだと巡航としては(乗ってる人間的に)限界の速度域だが、隼だとまったくお気楽なものである。いや、バイクの特性ってのはやっぱ凄いねぇ…
 沼津ICで降りればあとは伊豆半島の西海岸をまったりと走るだけ。
 直撃した昨年の台風の影響を心配していたのだが、道路はほとんど復旧済みだった。
 ちょいと雲がかかり、富士山の山頂を拝むことはできなかったが、青い駿河湾はたっぷりと堪能できた。善哉善哉。
 夕刻、到着した宿で「バイク?莫迦じゃねぇの?」と言われるのも、もはや恒例となりつつある。
<余談>
 翌日は見事な快晴。晴れ渡る空に富士山を仰ぐ事ができましたとさ。
20050110
※これは翌日の画像
【隼:680km】

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