プロと素人

 タイトルは「仕事と趣味」って置き換えてもいいと思うんですけどね。
 
 なんでもそうだと思うんですが、プロは素人に負けちゃいけないと思うんですよ。
 プライドとか矜持とかじゃなく「お金を頂いている」という面で。
 
 ただこの「負けない」ってのはなんでもかんでもにではなく、エリアというか範囲があります。
 
 例えばバイクに関して言うなら、新型車の情報とか固有の車種の細かな違いとか、そういうのはバイク屋さんより素人・ユーザーの方が詳しいことが多いです。
 ええ、なんてったって興味あることには皆アンテナ張ってますから。
 
 なのでそれは仕方ない。正直どうでもいい。
 
 プロであるバイク屋さんは(技術は当然として)より汎用的な情報、あるいは経験上からの判断に関して素人を凌駕する専門家であって欲しいんですね。
 
 MT-09のABS付きと無しでABS以外にどこが違うか?なんてのは知らなくてもかまわないんです。
 でも、ABSの特性とか、ABSゆえのフルード交換時の注意点とか、そういうのには詳細に知ってて・教えて欲しい。
 
 あるいは「何かおかしい」としか言えない客・ユーザーに対して、的確な質問をして原因を絞り込んでいく。
 異常個所の追求に、どこからチェック・部品交換していくべきなのかの手順を示す。
 
…こんな部分にに関しては、ホント「さすがプロ!」って思わせて欲しいと思ってます。
 
 「変になったから全部交換」は(実作業は別にして)素人にも判断できます。
 だから「この現象が起きる原因はこれ、従って疑うべきはこれ」を示して欲しいなと。
 
 もちろんプロである以上、原価(工数)を下げてかつリスク(再作業)を減らす事は必要です。
 
 だから結果的には上の「まるっと交換」になるとしても、そこまでの経緯(「1つ1つチェックしていってもいいけどそれだと費用がかかるよ?」的なも含め)を示すべきだし、それだけで印象はずいぶん変わるはず。
 それでこそのプロだし、「お金を払って任せてよかった」と思えるわけですから。
 
 ライダー人口が減って、バイクがよりコアな乗り物になるほど、この辺りが顧客獲得の重要ポイントになるような気もするんですがどうでしょう。
 
 それとももっと機械的に「とっとと交換!結果的にそれが一番安い!」的なものが主流になっていくんでしょうか。
 もしかするとそれは、客・ユーザー側が「一見只に見えるけど、何気に教えてもらった知識・情報にも原価がかかっている」事を認識できるかどうか?で変わるのかもしれませんね。
 
 
#最初に書いたとおり他の業種でも同様かと。自戒自戒。
 
 
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