価値観というもの

　例によって前にも同じ話を書いた気がするのだけれど気にせずに。
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　「VMAXに乗ってます」というと「お金持ちなんですねぇ」と言われることが多い。
　確かに高級なバイクであることは間違いない。だが、掛かる費用は遊びで四輪に乗っている人に比べれば可愛いものだし、ましてや10年以上乗り続けるのだ。
　「飽きたらポイ」ならともかく、決して贅沢をしているとは俺は思ってはいない。
　ともあれ、維持費に苦労しているわけではないのもまた確かだ。
　今はガソリン代も高速代も「払えないから使えない！」という事はない。
　価格に見合わないパーツに金を使う気はないが、価値ある部品・工賃にはそれなりの心構えもある。
　ツーリングの誘いにはほいほい乗れるし、休みが取れれば宿泊ツーリングにも行ける。
　考えてみれば、今の俺はバイク乗りとしてとても幸せな状態に違いないのだ。
　今を去ること○年前、若い頃(?)はそうはいかなかった。
　ガソリンが買えなくてバイクを動かせないのは日常茶飯事。
　消耗品はぎりぎりまで使い、金のかかるメンテナンスはしない（できない）
　飯を削ってガスを買い、サーキットへ通うのは友達のオンボロワンボックスで。もちろん夜はその中で寝る。
　「高速道路」とか「宿に泊まる」などというのは夢のまた夢…というより考えもしなかったものだ。まぁその分、若さと体力には溢れていたのだけれど（笑）
　で、こんな事を考えたのは、ちょい前のマスツーリングで考えさせられる事があったから。
　時間が迫っていたので急遽さくっと高速を使ったのだが、この「さくっと」は俺の基準でしかなかったのだ。
　メンバーの中には「15分と変わらないんだから一般道を」と考えた人もいたはずだし、500円の高速代を貴重だと思った人もいたはずだ。
※もちろんその場では口にできなかっただろうけれど。
　本来、金額が発生する行為を「その場でさくっと」行うのは避けるべきだ。
　避けられないのであればきちんとした理由の説明と了承が必要。金額の大小とは関係なく、「なぜそれが必要なのか？」を明確にしないと各自が納得（我慢）できないだろう。
　余談だが、「金銭的に厳しい≒若い人がいるなら奢ってやればいいじゃん」には俺は賛成しない。
　バイクのような遊びには年齢や収入による上下を持ち込むべきではなくて…なんてのはまた別の機会にでも。
　で、結局何が言いたいのかというと、「そのくらいたいしたことないでしょ！」ってのはその人のエゴでしかないということだ。
　人によって価値観は違う。
　あらかじめ提示された条件が許容できるから集まった人に対し、「あとこれくらいは大丈夫だよね」というのは極力避けるべきなのだ。
　誰かにとっては微々たる金額も、別の誰かにとっては貴重で重要なものかもしれないわけだから。
＃ん～文章にすると難しいな、あとでまたまとめ直すか…
　
　
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